豆知識・用語集
ストリートとアベニューの表記
マンハッタンを東西に走る通りは、基本的に「○○ Street」と名付けられており、○○の部分には数字が入る。この数字は北に行くほど大きくなり、南に行くほど数字が小さくなる。南北を走る通りは「○○ Avenue」で、東に行くほど数字が小さくなり、西に行くほど数字が大きくなる。東西の境界線は5th Avenueとされている。
ビルの番地
基本的にマンハッタンの東西に走るストリートに面しているビルの番地が偶数の場合はストリートの南側に位置するビル、奇数の場合はストリートの北側に位置するビルとなっている。
ドライバーへの行き先の伝え方
タクシーなどのドライバーへ行き先を伝える際、住所を全部伝えても通じるが、交差するストリート名とアベニュー名を最初に伝えるとスムーズに疎通できることが多い。例として、まず「42nd Street, Between 8th & 9th Avenue」と伝え、目的が近づいてからビルの番地を伝えると伝わりやすい。
ストリート、アベニューの呼び方
42nd Streetのことを「42丁目」、5th Avenueのことを「5番街」と表現するように、マンハッタンの東西に走っているストリートのことを日本語で○○丁目、南北に走っているアベニューのことを○○番街という習慣がある。
信号
交通量が多く、歩行スピードも世界有数に速い為か、道路信号の「止まれ」→「進め」へ切り替わりるサイクルが短めに設定されている交差点が多い。特にマンハッタンは歩行者が多いせいか、信号無視がとても多く、車が来ていなければ赤信号でも横断しはじめる人が多い。また、歩行者信号が止まれになるまでの秒数がカウントダウンで表示されるのでわかりやすい。
右側通行
ニューヨークはアメリカの他州と同じく、右側通行となっている。諸説あるが、左側通行であるイギリスの植民地支配からアメリカが独立した際にその影響を捨てたから、という説と、ナポレオンが左利きだったので戦略的に有利であったから、という説がある。また、日本が左側通行である理由は、昔は大半の人が右利きだったので、すれ違う際に体の左側に差している刀の鞘がぶつからないようにしたのがはじまりとされている。
バストイレ
日本と異なり、浴室とトイレが分かれておらず、一つのバスルームにまとまっているタイプの物件が大半となっている。浴槽に入ったり、洗い場で体を洗う習慣があまりないことが理由だが、ごく稀に日本のように浴室とトイレが分かれており、洗い場も完備されている物件もある。
フードトラック
オフィス街や公園の近くは、ファーストフードやドリンク類などを販売するフードトラックがとても多くみられる。特にコーヒーやドーナツなどに関しては、カフェと比較すると割安で販売されていることもあり、お得感がある。
ハラルフード
イスラム教徒の戒律によって許可されている食べ物を差指す。ニューヨークではハラルフードを販売するフードトラックを目にすることが多いが、主に豚肉やアルコール類が厳しく禁止されているため、それらを使用していない食べ物が中心となっている。鶏肉と米を鉄板で炒めてソースで味付けし、サラダとともにパックになって出てくるチキンオーバーライスなどが有名。人気店になるとランチタイムに長蛇の行列ができていることもよくある。
1ドルピザ
ニューヨーカーのソウルフードにもなっているピザだが、州内には約9000店舗のピザ屋があると言われていて、1スライス1ドルで販売されている立ち食いピザ屋も多くある。
OMNY
ここ数年で地下鉄の改札やバスの乗降口に、OMNYと呼ばれる非接触型のカード/スマホ決済端末の導入が進んだため、クレジットやデビットカード、Apple Payなどで公共交通機関への乗車が可能となっている。
ワニの日
ニューヨークの下水道にはワニが生息しているといううわさ話がある。諸説あるが、ペットとして飼育されていたワニが巨大になり飼えなくなったため下水道に流され手繁殖した、という説が有力。理由は不明だがなぜか毎年2月9日が「下水道のワニの日」となっている。
蒸気
映画などでもお馴染みだが、道路のマンホールや煙突などから白い蒸気が湧き出ていることがよくある。室内の暖房にスチームが使用されているセントラルヒートのビルが多いため、蒸気を送り届けるためにスチームパイプが街中に張り巡らされているが、このスチームパイプから漏れ出た蒸気が白い湯気となって出てきており、風物詩ともなっている。また、路面の凍結防止にも一役買っている。
ダイアモンド街
ミッドタウン、47丁目の5番街と6番街の間に、ダイヤモンドや高級アクセサリーなどの卸売り店が軒を連ねる通りがある。ニューヨークのダイヤモンド取引の大半がここ行われているが、この通りの溝などにダイヤや貴金属の破片が落ちていることがあり、それらを収集する人物も存在する。
サンタコン
ニューヨークに限らずアメリカの各地で12月に行われるイベント。サンタのコスプレをした人々が街中のいたるところに現れて練り歩き、レストランやバーなどをはしごするため、酔っ払いがとても多いイベントでもある。
北向き
比較的乾燥していることもあり、ある程度の採光が確保されている条件であれば、北向きの物件でも日本のようなジメジメとした暗い印象ではないことが多い。
ゴミ
リサイクルゴミ等の分別は必要だが、曜日等は特に決まっておらず、いつでもゴミ出しが可能。
ウォークアップ
エレベーターが完備されておらず、階段で昇るタイプの物件を指す。
家具
基本的にどの物件も冷蔵庫、コンロは最初から完備されている。物件によってはさらにオーブンや電子レンジや食洗器、洗濯乾燥機も完備されていることもある。
セントラルヒーティング
法律により、物件オーナーは10月1日~5月31日の間は屋外気温が摂氏13度を下回ったらセントラルヒーティングを稼働させ、室内温度を20度以上(夜間は17度以上)にしなければならない。
光熱費
電気代やインターネット等は入居者負担であることが多いが、水道代やガス代は無料となっている物件が多い。ただし、テレビはプロバイダに加入しないと視聴できない。
Permission to Enter/PTE (入室許可)
次期テナント候補者向けの内覧や、設備のメンテナンス等の際、入居者が不在の際でも入室許可を求められることがある。
60日前通知
退去予定日や賃貸契約更新の有無、途中解約などなど、事前通知予告期間が「60日前」と規定されている物件が多い。物件によっては30日前であったり、90日前であったりすることもあるが、通常は2か月ほどの期間があれば次の入居者を探すのに十分な期間と考えられている為である。
ポータルサイト
ある程度の部屋数がある物件の場合、住民用のポータルサイトが完備されていることがあり、宅配便の通知機能やメンテナンス依頼、中古品の売買等の住民同士のコミュニケーション等に利用することができる。
公立小学校のレーティングやレビューが掲載されているサイト。学童期のお子様連れの方が参考にされることが多い。
サンクスギビングデー
感謝祭を意味するアメリカ合衆国の祝日。毎年11月の第4木曜日が休日となり、この日からホリデーシーズンに入るので長期休暇を取る人が増える。日本でいうお正月のような位置づけの為、多くのオフィスやお店が休業する。
ホリデーカード
11月末のサンクスギビングデーからクリスマス前までに、家族や友人、知人、取引先などとの間で交わされる絵葉書。日本でいう年賀状のようなもの。
ホリデーチップ
11月末のサンクスギビングデーからクリスマス前までに、ビルのドアマンや管理人などのスタッフや郵便配達員等、日頃お世話になっている人たちに特別に渡すチップ。日本でいうお年玉のようなイメージ。(チップ相場はコチラ)
硬貨の両替
カード決済やスマホ決済が隅々まで普及している反面、ちょっとした買い物など現金払いのみのこともあるため、普段生活していると細かい単位の硬貨が意外とたまっていきやすい。銀行窓口にて硬貨から紙幣への両替に対応しているが、自身で通貨単位ごとに専用の筒に種類分けしてから窓口に持っていかなければならないことが多く、想像以上に手間がかかる。また、ATMでも硬貨の入金はできないものが多い。時折だがスーパーマーケットなどに両替機(CoinCheckと呼ばれるものなど)が設置してあることがあるので、見つけたら両替をしておいたほうが良い。
電池のサイズ表示
電池のサイズ表記が日本と異なり、下記のようなアルファベット表記となる。
サイズ
|
アルカリ乾電池 | マンガン乾電池 | ||
国際規格(IEC) | アメリカ式(ANSI) | 国際規格(IEC) | アメリカ式(ANSI) | |
単1 | LR20 | DC | R20 | DC |
単2 | LR14 | A | R14 | A |
単3 | LR6 | AA | R6 | AA |
単4 | LR03 | AAA | R03 | AAA |
単5 | LR1 | N | R1 | N |
薄切り肉
ニューヨークの現地米系スーパーで販売している牛肉などの肉類は基本的に薄くスライスされているものが販売されていることが少ない。この背景には、箸ではなく、ナイフで切りながら食べる習慣があるためだが、肉を購入する際に店員に依頼すれば薄くスライスしてもらえるスーパーもある。
ドアの開く向き
日本の場合、玄関ドアは外側に向かって開くが、ニューヨークの場合、部屋の内側に開く仕様になっている。これは防犯上の理由で、侵入者の入室を防ぐ際、外側から内側にドアを引く場合、腕の力だけが頼りになるが、逆に内側から外側に向かってドアを押す様にすれば全体重をかけることができるためである。
トイレの数
日本であればコンビニや駅などに誰でも利用できるトイレが多く設置されているが、ニューヨークの場合、そういったトイレの数が極端に少なくなるので注意が必要。ファーストフード店や、カフェ、スーパーなどにがトイレが設置されていることがあるが、基本的には利用客向けとなっているため、入室するのに鍵や暗証番号が必要となることも多い。ミッドタウンのブライアントパークに設置されている公衆トイレは世界一きれいなトイレとして有名で、BGMが流れ、TOTO製のトイレ、生け花など、一度は訪れてみる価値のあるトイレとなっている。
凍る噴水
ブライアントパークの西側にある噴水は冬の寒い日になると凍ることがあり、氷柱がたくさん垂れ下がった状態になることから、多くの人がSNSに写真をアップするスポットとなっている。
ハト
街中でハトを見かけることが多い。人に慣れているためか、歩いているとハトとの距離が詰まることがよくあり、踏んでしまいそうになることもある。
リス
街路樹や公園のある地域では、リスに遭遇することがよくある。マンハッタンの街中でも見かけることがあるが、もともとペットとして飼育されていたリスが逃げ出し、野生化した為と言われている。
トラム
マンハッタンとルーズベルトアイランドは地下鉄でも移動できるが、トラム(ロープウェイ)でも結ばれている。早朝から深夜まで運行しており、地下鉄のメトロカードでも乗車が可能。ゴンドラ一台あたり約100人まで乗車することができる。
デリ
ニューヨークのありとあらゆる箇所にあるコンビニのような位置づけのお店。主に食料品や雑貨などを中心に販売しており、通常のスーパーマーケットよりも手頃な価格帯となっていることが多い。バッフェと呼ばれる量り売り方式の総菜売場を併設している店舗が多く、朝食やランチの時間帯は混みあっているお店も多い。
LinkNYC
街中のありとあらゆるストリートに設置されているデジタル広告付きの公共Wi-Fiステーション。無料の高速インターネットに加え、国内無料通話、無料USB充電などが利用可能なスポットとなっている。
グランドセントラル駅
日本で言う東京駅のような位置づけのターミナル駅。地下鉄やニューヨーク北部に移動する為のメトロノースなど、複数線が乗り入れている大きな駅。待ち合わせスポットとして有名な100年以上稼働している時計台(一説によると約20億円くらいの価値がある時計)や、音声を振動で伝達するアーチ状の天井、宇宙側の視点から星座を見おろした星座が描かれた天井、アップルストアなどなど、がさまざまな見どころがある。
ハードウェアストア
日本で言うホームセンターのようなお店を指す。基本的には工具や雑貨類、家電内装設備などが中心だが、ちょっとした日用品なども扱っていることが多く、スペアキーなどの作成も可能。Home Depotと呼ばれる大型店が有名でマンハッタンにも数店舗存在している。